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暑い!!


なんでも命に関わるようなレベルの気温だそうだ。


そんな日に朝から沖堤なんてとんでもない話である。
いくら釣れていても命あっての物種。
ここは我が身優先に涼しい時間を狙っての釣行がよかろう。



という訳でようやく和田防の記事が書ける。



ブログを立ち上げてからというもの、記録的大雨やキャンプなどで暫く本来の釣りが出来ておらなんだ。
だが、ようやくホームグラウンドに上がれると思ったらこの猛暑。

「水分を細目に」とか「塩分をとるように」とかいうレベルではない。雲ひとつない青空はうれしいものだが、真夏の釣行日ばかりはうらめしいばかりだ。

いつもなら朝10時から21時の半夜で行くのであるが、致し方ない、17時の渡船で超短縮版の半夜釣りと洒落こもうではないか。

なんせ快適に釣りができればそれで良いのである。




閑話休題。



小生の「本来の釣り」であるが、ブログの副題にもあるとおり、神明間の釣り場を自転車もしくは電車で釣行することを旨としておる。
従って前回のような車を使ったキャンプ釣行のような釣りは例外なのである。


電車で釣行する場合、駅から釣り場までのアクセスの良さが条件のひとつとなる。
小生は沖堤が好きなのだが、「電車」というキーワードを絡めた途端釣り場は限られる。


神明間で考えた場合、「和田防」もしくは「垂水一文字」が候補として挙がってくる。
駅から徒歩圏内の渡船店で絞れば、神戸沖堤は河内渡船に限られてしまう。


七防やポーアイ沖堤にも上がってみたいが、それは贅沢というものであろう。
まずは和田防を極めることに専念したい。



本題に戻ろう。



という訳で17時便で和田防にあがった。
今回は珍しく会社の釣り部長とI隊員が一緒だった。
釣り部長と小生はあわよくば通しで朝までやるつもりの渡堤である。I隊員はうら若き女性なので門限がありハナから21時強制送還の予定だ。


河内渡船で2人だけ通しの旨を告げると1番と2番の番号札。通しは通常の番号札と違うため、番号を見れば何人が通し予定か分かる。どうやら通しは小生たちだけのようである。
21時までのI隊員は通常札だが、なんと2番の札。どうやら17時以前の便で渡ったのは1人だけのようだ。
これはほぼ貸し切り状態であることを示している。
そりゃ「生命の危機レベル」という暑さであれば影もない沖堤に昼から渡るもの好きはおらんであろう。



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いやぁ、涼しい!!


神戸駅から河内渡船の店舗経由で渡船場所まで歩くのは地獄のような暑さであったが、船のうえは非常に気持ちが良い。
海上は風が強かったので多少の揺れはあったが、風に吹かれる気分のよさは極上である。
生命の危機どころか命の洗濯ができるほどの心地よさであった。



と思ったが、波止のうえは強風であった…。
ロッドケースが飛ばされないか心配なほどの風である。



とりあえずまだ日が高いので1時間ほど穴釣りでお茶を濁そうとしたが…

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ちょっと分かりにくいと思うが、穴という穴がゴミだらけ…。
穴釣りマニアはお分かりだろうが、上の画像の水面が見える部分はポイントになりえず、ゴミが浮いているあたりが一級ポイントなのだ。


どうやら先日の豪雨で流されたゴミが海上を漂い、最終的に沖堤のテトラの奥まで流れついてしまったようである。


まぁ見事に穴が塞がれてしまっておる。西の赤灯から真ん中のハシゴ付近までしか見ておらぬが、この調子だと白灯まで延々ゴミだらけなのではあるまいか。



おそらくゴミは浮いているだけであろうから、その下に仕掛けを届けることができたら通常の釣りができたであろうが、こういう事態は想定してなかったので通常の仕掛けしか持参しておらぬ。


仕方がないのでゴミが動いた瞬間を狙って隙間に仕掛けを落としていく。

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でなんとかガシラ3尾とムラソイ3尾を確保できた。


通常ならば穴釣りだけでこの3倍は確保できていたが、やはりこのゴミの多さでは手返しが悪くなってしまう。



この時点でI隊員はガシラ1尾、釣り部長に至ってはアタリすらないボーズだ。
I隊員は可哀そうに思うが釣り部長はザマァミロである。



18時を回ってくるとそろそろ夕暮れ。
小生はこの時間帯からジグヘッドでのボトムワインドにスイッチすることにしている。
「ボトムワインド」なんて恰好の良いことを書いておるが、ようはジグヘッドを底まで沈めてチョンチョンとシャクッてテンションフォールを繰り返すだけである。


肝は最後の「テンションフォール」。ここで当たってくることがほとんどだ。
フリーフォールさせているとまずは取れないアタリなので、必ずテンションフォールさせることが肝要である。


これが面白いように当たった。19時半頃までほぼ入れアタリである。
ただ残念ながらほぼリリースサイズ。5尾釣って1尾キープできるぐらいの確率か。
やはり水温が23度近くまであがってくると大型は沖へと沈んでしまうのかもしれん。



とか色々貧果の言い訳を考えておったら、小生より赤灯よりで同じくジグヘッドを投げておった釣り部長が「釣れん」とボヤきながら歩いてくる。
さすがに哀れになり「底に着いたらチョンチョンっす」とヒントだけ教える。
テンションフォールの肝要な部分は教えぬ。


「チョンチョンか…」と解せぬ表情で離れていく部長。可哀そうだがパターンを見つけるのが釣りの面白さ。全部教えてもらってはそれは「釣」ではなく「漁」であろう。



暫くすると釣り部長が元の場所で何やら騒いでおる。
どうせ釣れぬから癇癪を起しておるのであろう、と無視しておった。



なおも騒ぐので五月蠅いなぁ、とそちらの方を見てみると、喜々とした表情でこちらに近づいてくる。

「これはアコウではないのか。魚の棚で4,000円ほどで売っているあれではないのか」とのたまう。



実は小生、この和田防でアコウを釣ったことはおろか、釣れたところも見たことがない。
どうせベラかなにかを間違えておるのであろう、と思いきや…

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なんと、正真正銘のアコウであった。



ア、アコウ!!!!



丹後の船釣りでは何度も見たが…波止でアコウとはなんとうらやましいっ!!


という顔を小生がしておったのであろう。釣り部長、急に態度が大きくなる。



「え、キミは何を釣っておるんかね? ガシラ? ふ~ん、ワシはアコウを狙っておるんだがね。ほれ、狙い通り。え、キミ、ガシラだけ?へ~」


なんてシラジラシイ!!!



さっきまでの立場が完全に逆転し、釣り部長はアコウの釣り方の教授までしてくれる。


「チョンチョン? 違う違う。ズル引き。駆け上がりの根掛かりポイントをかわしてくるのがポイント」
なんて一人前のような口調で自論を展開してくる。



ほっといてくれぃ。小生は小生の釣り方があるのである。あくまでチョンチョンでと拘っている間に20時半になってしまった。



ここでI隊員は21時の迎えに乗るため片付け開始である。
釣り部長と小生のここまでの釣果をI隊員にお土産として持たせ、仕切り直しで朝まで釣り続けるのだ。


ここまでのキープ分であるが

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3人分ごっちゃにしてしまったので誰が何匹釣ったか分からぬようになってしもうた。

一番うえに自分の釣ったアコウを並べるところが釣り部長のイヤラしいところである。
これで管理職だというのだから我が社の行く末が案じられよう。



さて、日も完全に暮れたので胴突きに切り替えようとした時、何気なく六甲山方面を見ると…

何やら怪しい雲がかかっておる。
六甲山頂付近は間違いなく雨であろう、というような雲だ。


そういえば河内渡船のオヤジが「雷雨になったら引き揚げますんで」でおっしゃっておった。
天気図的に六甲の雲がこちらにくることはなかろうが、万が一雨に打たれて朝まで待つのはイヤである。


釣り部長をみるとアコウを釣って満足したと見え、すでに帰る準備を始めている。
河内渡船では1人での通し釣りはできないため、部長が帰るのであれば小生も強制送還である。
どちらにせよ帰る方向性に傾いていたので、ここは気持ちよく納竿とした。



朝まで通しは次回までのお預けとなったが、何はともあれ涼しく気持ちの良い釣行であった。

真夏の昼間に汗だく・意識朦朧で釣りをするぐらいならば沖堤の半夜で涼しく釣りをするのがベストと思えた1日だった。


【使用タックル】
穴釣り竿…穴釣り専用ロッド(ヤフオク落札価格2,000円ほど)
穴釣りリール…RYOBI ALLERT mini70(ヤフオク落札価格300円ほど)
穴釣り仕掛け…自作 丸オモリ2号+ハリス1.5号+カサゴ針10号
ボトムワインド
竿:メジャークラフト エアライツ(ヤフオク落札価格2,000円ほど)
リール:ダイワ エンブレム(10年以上前のリールなので価格不明)
ライン:PE0.6号+リーダー1.5号1ヒロ
ワーム:メバリング用を適当に


【経費】
渡船料:2,000円
交通費:定期の範囲内なので無料
エサ:キビナゴ、青イソメ、石ゴカイ合わせて3人で2,000円分ほど。
   ただし21時で切り上げたので全く使用せず。もったいない…。


※涼しいとはいえ、沖提でも無風の日もある。時間に関係なく水分と塩分補給ができるものは必要以上に用意されたし。
※本記事の1枚目と2枚目の画像は別日撮影の画像である。記事の進行上分かりやすさ、見やすさを優先した。ご了承を。他の画像は全て当日のものである。

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