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例によってどうせ釣行しておらぬのであろう、という声が聞こえてきそうであるが、ご安心を、ちゃ~んと釣行記事である。



毎年8月の第一土曜日はみなとこうべの花火大会である。
なんでも今年は市政150周年ということで、例年1万発のところ大盤振る舞いの1万5千発だったそうだ。



打ち上げ場所がモザイク・オリエンタルホテル・和田防に囲まれた海上ということであったから、この日ばかりは和田防への渡船はないであろうと諦めておった。


前回アコウを釣った釣り部長から、事あるごとにアコウ自慢をされていたものだから小生もアコウを釣りたいとウズウズしておったのだが和田防に渡れぬのであれば仕方がない。

とはいえ聞いてみねば分からぬと河内渡船に電話してみると、なんと出るというではないか。

ただ、人が多い場合は帰りを2便に分けるから迎えの船が22時を回るかもしれない、との回答であった。



なおさら好都合である。



通常であれば21時の迎えであるから神戸駅に着いた時には丁度花火客の帰宅ラッシュにかち合ってしまう。

浴衣で着飾ったギャル達にまじって魚臭い釣り道具を持ったオヤジがただでさえ狭い肩身をさらに狭くして満員電車に揺られている図を想像するだけでも悲しくなってくる。

22時の迎えであれば神戸駅到着が23時前、神戸駅の混雑もいくぶん緩和されているであろう。




という訳で当日、17時の渡船に乗るべく16時頃に河内渡船の店舗に到着。オヤジに話しを聞くと、なんと通し釣りもできるとのこと。なんでも他にも通しの客がいるそうだ。

前回通し釣りを諦めていたこともあるしこの時点で急遽通し釣りに変更。朝の5時までのロングラン釣行となった。ついでに浴衣ギャルに迷惑をかける心配もなくなったのである。



渡船場所に向かうとすでに乗船客が15人ほど。いつもの17時の渡船に比べるとかなり多い数である。
中にはカメラと三脚しか持っておらぬ御仁もおり、完全に花火目的の方もおるようだ。



定時の17時に出船。

船着き場そばの跳ね橋がなぜかあがっておった。
上がっておるところを見たことがないので思わずパチリ。

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花火のための通行規制の一環であろうか。


出船後、すぐのモザイク観覧車そばも

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ご覧の人出である。

17時の時点でこれであるから、花火開始の19時半にはもっとすごいことになっておったのではあるまいか。

波止の上もこのような人出ならば釣りどころではないな、と思いながらも和田防へと向かう。



いつもどおり西の赤灯で降ろしてもらおうと思ったのだが、すでに人でいっぱい。明らかに花火見物の客でテントまで張っておる。

船長判断で赤灯を断念し、真ん中の梯子、通称「出っ張り」で降ろしてもらった。ここで降りたのは3人のみ。他の方々は全員白灯もしくは新波止、ポーアイの赤灯ということになろう。



一緒におりた2人はすぐに白灯方面に向かわれた。小生はもとより赤灯で釣るつもりであったので赤灯方面に釣りながら歩いていくつもりで準備を始める。
今回の目的はアコウであるので穴釣りは封印。いきなり沖を探ることにした。



と左右を見てみると…

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赤灯側も

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白灯側も見渡す限り人がおらぬ。
花火客は広さのある灯台下に集中しており、少々危険な波止上には来なかったということか。

先ほどの2人組も白灯寄りに釣座を構えられたのであろう。
長い和田防を独占状態にできた訳である。

これは探り放題釣り放題、パラダイスと同義である。
花火万歳である。



喜々として以前より試してみようと考えていた秘密兵器を投入する。




ひとつテンヤ。
結果を勘案して画像は公開せぬ。作られたメーカーさんに申し訳なさすぎるのだ。




波止からのキャストになるので少し軽めの3号テンヤを使用した。

エサは

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甘エビとキビナゴである。



本来のテンヤであればウタセエビを使うのであろうが、MAXに売っていたのがこのエビだったので代打出場をお願いした。
キビナゴは手元にあったので試しに使ってみただけである。



早速テンヤにエビをセットして沖にキャストを繰りかえす。

底についたら少しシャクってテンションフォール、着地して数秒待ってからシャクッてテンションフォールを繰り返せば、いつかはアコウが応えてくれるはず。



ただ、誤算であった…持っていったシーバスロッドでは固すぎてテンヤが飛ばぬのである。

少し先のかけあがり途中までしか飛ばぬ上にテンヤの形状が根掛かりしてくれと言わんばかりなので根掛かり大爆発…6キャスト4ロストで心が折れてしまった…。

手前の駆け上がりで根掛かり必至である以上、3号程度のテンヤで駆け上がりの向こうまで投げて駆け上がりに沿って一定速度で巻き上げてくるか、重めのテンヤで大遠投して手前の駆け上がりを諦める必要がある。

次回はもう少し柔らかいエギングロッドもしくは長めの磯竿で駆け上がり攻略をしてみよう。




夕暮れまではアコウ狙いの予定だったため穴釣りの用意をしておらぬ。仕方なく夕暮れ用に用意していたジグヘッド+ワームで駆け上がりを狙うことにした。

前回は大当たりだったジグヘッドであるが、今回は全くアタリがない。



それもそのはずである。



日暮れが迫るにつれ和田防の両端から大量のボートが港内に入ってくる。警備艇が「港内はスローで」と叫びまくっているにも関わらず、すごいスピードでの進入である。フェリーや観光船が警笛を鳴らしまくっておりすごい騒動であった。

そりゃお魚様たちも警戒してしまって目の前に落ちてくる釣りエサを吟味する気にもならんのであろう。

おまけに日が落ちたら落ちたで警戒艇がサーチライトで海面を照らすものだから釣れる魚も全く釣れんようになってしもうた。

こりゃ日が悪かったとしか思えぬ。

誰だ花火万歳とか言っておったのは。

仕方がない。気を取り直して花火見物と洒落こもうではないか。


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これを独り占めである。
たまには釣りを頭から外して風情を楽しむのも一興。

目の届く範囲に誰もおらぬのであるから「玉屋~鍵屋~!!」と叫び放題であった。



それにしても何という穴場であろうか。
釣りではなく花火見物のみであればこれ以上ない場所である。
花火の上から下まで、左から右まで全て見渡せる非常によい見物であった。
(帰宅後、細君に自慢したら「自分ばっかり」と拗ねられた。ヤブヘビであった)



さて、ここまでの釣果であるが、なんと丸ボーズである。

21時までで引き上げておったらエラいことになっておった。

アコウどころかガシラも釣れておらぬのだ。



花火も終わってプレジャーボート群が続々と港外へと去る中、こちらは気合を入れなおして徹夜戦へと突入である。


と、少々長すぎなので本日はここまで。

通し釣りの模様は次回のご報告としよう。

しばしお待ちあれい。


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