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いやぁ、すごい風雨であった。
読者諸兄に被害が無かったことを祈るばかりであるが、今回の台風20号、すさまじいばかりの爪痕を神明間に刻んでいきおった。


拙宅も少々の被害を被った。

木の枝が数本折れ自転車がなぎ倒されていたのはまだ想定内だったが、ウッドデッキがズレて数センチ動いていたり隣宅との境界のフェンスが吹っ飛んでいたのには驚いた。

近所でも家から歩いて数分のビニールハウスはごっそり倒されており、その近くの倉庫などはシャッターが巻くれあがって穴が空いておった。
フェンスが吹っ飛んだりシャッターに穴が空くほどの強烈な突風なぞはここ15年程経験しておらぬ。
さもあらん、ニュースによると観測史上最大の風速であったらしい。



和田防周辺もさぞや大変なことになっておったであろうことは容易に想像できたが、想像のはるか上をいく被害状況であった。


淡路島の風車?風力発電機?が根こそぎ倒されたのはニュースで頻繁に流れておったが、台風後の和田防調査にと8/26に渡った時何やら違和感が…。



冒頭の画像の通り、西の赤灯の向かいにある白灯(和田防の白灯ではない。和田岬側の白灯)の頭がないのである。



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和田防常連の諸兄にとってはこちらの風景の方が馴染み深いか。
手前の赤灯に比べて奥の白灯(潜水艦が航行している向こう側)が明らかに低くなっているのである。


調べてみるとちゃ~んとlivedoorニュースにも載っておった。



灯台先端のLED灯器“消失”台風の影響か



いやぁ、キレイさっぱり無くなっておる。

昼間だから潜水艦なぞも悠々と波止間を航行していくが、夜はどうするのであろうか。
いらぬ心配とはいえ、通し釣りもやる身としては少々気にかかるところである。



さて、肝心の釣り。



小生の経験上、台風後の釣果は2つに分かれる。


・パターンが掴めないが偶発的なアタリが散発する
・台風前に比べると極端に釣果が下がる


である。


台風が直撃もしくはポイントの左側を通過した場合、台風の勢力にもよるが大概は風雨が強まるのはご存知のとおり。


では海中はどうなっているのであろうか。


今回の大型台風のような場合は水深100mあたりまで洗濯機のような状況になり、比較的水深の浅い湾内などは底から土や堆積物が巻き上がってとてもじゃないが魚達が平常の行動をとることが不可能になってしまうのだ。


この平常心を失った魚達を狙うことになるのだが、それが凶と出るか吉と出るかはその時次第なのである。



台風後に釣りをするメリット・デメリットであるが

メリット
・数日間エサを食べていないであろう魚達を狙うことができる。
・群が分断されているため普段は釣れない魚が釣れない時間帯に意外な場所で釣れてしまう。
・外海にウネリが残っている場合、魚が湾内に逃げ込んできている可能性がある。

デメリット
・大雨をともなった場合は水潮になっており、特に河口部を抱える湾は汽水系の魚狙いに限定される。
・底から堆積物が巻き上がっており呼吸がしにくいうえに視界が悪いため魚達の動きが鈍い。
・群が分断されているため通常のパターンが通用しない。

というのが大きなところであろう。


例えばタチウオ。


幽霊とアダ名されるほど居場所の掴みにくい魚であるが、ほとんどの場合は群れをなして行動している。時合が発生するのはこの群れる習性所以である。
時合が長いか短いかは色々な要因があるものの、大概は群れが大きいか小さいかによる。


この「群れ」が台風直後は分断されてしまいチリヂリになってしまうのだ。
このため、「群れ」という指標を失ったタチウオは個々の判断で行動せざるをえなくなり、普段とは違う行動に出てしまうのである。


その結果、朝でも夕方でも夜でもない真昼間に波止際でタチウオが掛かってしまうことも珍しくない。
しかも洗濯機状態になってグルグル回された結果かどうかは分からぬが、散発的ではあるものの延々釣れ続くことだってあるのだ。


台風前にサゴシが少数ながらも釣れていた和田防。
サゴシが釣れだせば、お次はタチウオの出番のはずである。

台風直後の8/25、昼まで所用があったのだが夕方からは予定が無かったため「もしや」を狙って渡ろうとしたところ、河内渡船のオヤジに「朝イチはまだ波がかぶっていたから途中で引きあげになるかもしれんよ。渡せたとしても出っ張りか白灯、ポーアイだけ」と言われてしまった。

う~ん、風はまだしも波がかぶってる状況はたまらん。
幸い8/26は朝から出るとのことだったので潔く日曜の朝から出かけることにした。



ちなみに、このブログの副題にもある通り、小生は電車・もしくは自転車での釣行をモットーとしておる。
なので始発の関係で河内渡船の1番船である5時便には乗船できぬ。
なので毎回割り切って半夜の1番船である10時便で渡ることにしているのだ。
よって小生の言う「朝イチ」とは10時便のことである。



さて、10時に渡提した小生。

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やっと1尾目をキープできたのは12時…しかもガシラ…。

その後、13時に下げどまりで出っ張り付近は

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ご覧の水深…。


お次に釣れたのは

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なんと16時…。またもやガシラ…。


要所要所でジグを投げてみるもタチウオもサゴシも掛からず仕舞であった…。

どうやら今回の台風、和田防にとってはデメリットでしかなかったようである。



あまりの釣れなさ具合と19時に上げどまりを迎えることもあり17時便で引き揚げたが、
当日の釣果は

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ガシラをわずかに6尾…。

和田防最低釣果を記録してしもうた…。



当日はほとんどの人がアジ狙いであったと思うが、小アジはそこそこ釣れていたものの大アジの姿は見かけなかった。

代わりにサヨリが大量に沸いていたのでサヨリ狙いで出かけていたら大漁になったやもしれぬ。


あと、参考になるかどうか分からぬが、かなりの数のエイが入り込んでいると思われる。
小生が見ただけでも10尾をくだらぬエイが回遊しておった。



台風直後の和田防、タチウオフィーバーは海が落ち着いてからになりそうである。


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