2週続けての和田防・白灯で徹夜釣りである。
1週前に釣り部長もろともサバの猛攻にあい納得のいくタチウオ釣果が得られなかった我々2人。
この週末も通し釣り可能とのことだったので、もっけの幸いとばかりタチウオリベンジに行ってきた。
ただし、あわよくばサゴシや青物も狙えるもんなら狙うぜ、というか釣果情報どおり絶対釣れるでしょ、という安易かつ貧乏性丸出しの釣行である。
さて9/22の17時便。
我々2人の他に渡船客は1人のみ。
河内渡船のオヤジによると通し釣りの客は我々2人と17時45分の便で来る3人のみという話だったので、白灯に先行者がいたとしても横で陣取っておけば、最終便の21時で入れ替わりに白灯に入れる寸法である。
うむ、よしよし、白灯さえ確保できればリベンジは8割方達成したといえよう。
意気揚々と白灯に上がると案の定先行者が3人。
少し分かりにくいが、我々が上がった時にはすでにサゴシの時合が始まっており水汲みバケツの中にはサゴシが4~5本刺さっている状態であった。
聞くと17時頃から急にアタり出したらしい。
であれば時合は始まったばかりではないか。
ならば時合は暫く続くであろうから、ここはお手並み拝見とばかりに暫く先行者と世間話しをしながら釣りを見ておった。
その間にも先行者のジグは次々とサゴシをあげていく。
そろそろやるか、慌てず騒がずじっくりと、とばかり熟練者でもないのに鷹揚に用意をすませ白灯手前のスペースで先行者の邪魔にならぬようジグを投げる。
途端に沈黙する水面…。
時合に間に合わなんだ…。
やはり浮気などせず本命に絞れとの神の思し召しか、と自らの馬鹿さ加減に気づかぬフリをしながらワインドを用意し始める2人…。
にしても怒涛のサゴシラッシュであった。
どうもポーアイの赤灯との間にあった潮目で釣れていたようで、その潮目が遠のくのと同じようにサゴシも遠のいたらしい。
であれば白灯先端からのみ釣ることが可能だった訳で、時合がこようがどうしようが我々には確保が難しかったことになる。
…と自分の腕を棚に上げて本命タチウオとの勝負に移ろう。
このタイミングで白灯沖側の釣り人が場所を譲ってくれた。おお、なんて良い人なんだ。
今まではアジを狙っていたが今からはメバリングをするのでポイントを変えます、とのこと。
素晴らしい。やはり浮気をせず一途にタチウオを想っているといいことがあるものだ。
早速釣り部長と2人、白灯先端で入れ代わり立ち代わりワインドをするもののカスりもせず…。
先ほどジグでサゴシを上げていた白灯内側の先行者はワインドでタチウオを上げている。
なぜじゃ?腕なのか?そんなものでここまで差が出るか?
と卑屈になりながらも、ワインドをシャクリ続けるかと思いきや、やっぱり卑屈なのでウキ釣りにチェンジである。
チェンジしてすぐの19時前、電気ウキの灯りが目立ってくる頃合いにウキがスーっと…そして
ドンッ!
さらに
ドドンッ!!
わずか10分の間に2尾ゲットである。
むむ、これは爆釣パターンか。
キビナゴは40尾ほど用意しているが、朝まで持つのか…などと余計な心配をしつつの3投目。
またまたドドドンッである。
これは本気で爆釣パターンか、と内心ニヤニヤしながら引き楽しみつつ巻き上げてくると…何かが違う。なんかこうタチウオにしては若干重い。
ただ重いだけで魚らしい引きがないのでもしかするとこれがウワサのドラゴンか!!などと夢みながらリールを巻いてくる。
なんとサゴシである。
全く引かぬからてっきりタチウオと思ってしまったではないか。
幸いワイヤー仕掛けにしておったので切られる心配もない。
慎重に抜き上げゲット!!
波止に置いて写メを撮ろうと糸を緩めた瞬間…。
いや、海にポチャンなら良くある話なのでまだ納得もできるのである。
「釣りあげた途端にポチャンですよ~。まいっちゃうな~」などと笑い話も出来ようものである。
それがなんと海と反対側、白灯の土台と波止の隙間に落ちよった…。そこには10cmほどの隙間があいており、上から覗けばサゴシが横たわっておる。
そもそもなぜにこんなところに隙間が!?
なんとか引っ掛けて引っ張りあげようとするも叶わず。
仕方がないので証拠写真だけでもと思った瞬間、ビチビチビチッと…。
いや、そのままさらに落っこちて海にポチャンならこれまた良くある話なので全く納得はできぬが我慢はできる。
このサゴシ、よっぽど白灯が好きなのか、土台の下側に入り込み姿さえ見えなくなってしもうた…。
そもそも白灯土台と波止の間に隙間があることすら謎なのに、なぜ土台の下にも隙間があるのか…。
白灯設計者は何をもってこんなところに隙間を作ったのか。
小生のようなか弱い釣り人を貶めるトラップを仕掛けて何が楽しいのか。
まさかの釣り人トラップにまんまと嵌められた小生。
サゴシがビチビチと跳ねる音だけが空しく響き渡る夜である…。
それから24時頃までウキはピクリともせず。
ふと気づくと白灯周りには小生達を含めて7人ほどが固まっておった。
?
河内渡船のオヤジは17:45の便で3人と言っておったが、どうしても数が合わぬ。
聞けば別の渡船屋で20時頃に渡ってこられたらしい。
なんと、そんなパターンもあるのか。
1週前は我々2人しか通しはいなかったのに、当日は出っ張りや赤灯周辺も含めるとどうやら10人以上は通しをやっていたようである。
こんな中で白灯先端に陣取れた小生達はラッキーであるが、肝心のタチウオからの返信がないのであれば意味がない。
当日は無風で、そのせいかやたらと刺してくる蚊より一回り大きい羽虫やデッカいカメムシが飛び回っており、著しくやる気が削げてきたので24時の潮どまり頃にノベ竿1本持ってガシラ探索に向かうことにした。
ちなみにこの羽虫、ブユと違って異常なかゆさは伴わないものの赤く腫れあがって肌をボコボコにされる。3日目の9/25現在、まだボコボコのままである。
釣り部長などはハーフパンツだったため足までボコボコである。
白灯以外で刺されることはなかったので白灯付近でのみ涌いていたのであろうか。
暫くは虫よけ対策をされる方がよいと思われる。
さらにカメムシ。
単純に臭い。
道具に忍び込んだらしく家に持ち帰ってしまい、細君に非常に怒られた。注意されたし。
話を元に戻そう。
前回は半夜のつもりだったのでノベ竿は持参していなかったが、やはり深夜の探り釣りであればノベ竿が面白い。
白灯から出っ張り付近まで探っていった結果、
ちっちゃいセイゴや
ちっちゃいメバル、
20cmぐらいのそこそこメバルに
25cmのウミタナゴ、
20cmのグレと魚種多彩に楽しませてくれた。
もちろんガシラ君は裏切らない。
15~20cmを20尾ほどの釣果であった。
ちなみにちなみに、セイゴを釣りあげたあとものすごいアタリがあり、合わせて溜めた瞬間、猛烈に走られてしまいなすすべもなく竿を折られてしまった。
魚体がチラリと見えたのだが、おそらく大型のスズキである。
先ほどのサゴシといい、なんともトラブルの絶えない夜である。
2時頃になってようやく潮が動きだした。
そろそろ頃合いか、と白灯先端に戻ってタチウオ狙いに復帰である。
が、またもやサバ君たちの猛攻…。
しかも今夜のサバ君たちは前週と違い一段と恥ずかしがり屋らしく、1尾たりとも針掛かりしてくれぬ。
結局次にタチウオに巡り合えたのは4時…。
そのまま夜明けを迎え、タイムアップである。
当日の釣果はこんな感じ。
全く持ってリベンジできない夜であった。
とはいえ、タチウオは一回り大きくなっていたし、メバルも姿を見せるようになってきた。
まだ昼間は暑さの残る神明間ではあるが、海の中は確実に秋へと進んでいるようである。
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