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貧乏アングラーを標榜している小生、船に乗って魚を釣るなどという贅沢はアイデンティティを自ら破壊していることと同等になろう。


とかいう年始から面倒くさいゴタクはさておき、単に小遣いが少ないゆえに足が遠のいていた船釣りであるが、なんと乗合で3,500円なんていう破格の釣り船を発見してしまった。


西宮から出船している「釣人家」さんである。


ここの「ロックフィッシュショート便」というコースが該当するのであるが、狙いものはガシラメインで3時間ほどの出船というお手軽フィッシングなのである。
しかもタックルは特別な物は必要なく、和田防で使っているメバリング装備がそのまま使えるそうな。
いやぁ、いきなりハードルが低くなってしまったぞ。


強風で和田防の半夜取りやめが続き、行き場がなかったところである。
こりゃ丁度いい、とばかりに年の瀬12/29に行ってみた。


場所は西宮の交差点をまっすぐ南に下ったところ、電車で行くならば阪神久寿川の駅が最寄りである。


15時から受け付け開始なのであるがどうやら先着順で釣座を決定するシステムらしい。
5番手くらいで受付を行ったが、トモよりもミヨシ側の埋まりが早い。

ん?これはもしや…と思いスマホで情報収集してみると思ったとおりである。


所謂「ドテラ流し」の要領で船の胴に潮を当て、潮上から潮下に船を流しながら釣りをする流し釣りのようだ。
これは根魚釣りでよく行われる操船方法である。
船を潮に乗せてポイントを通過し、通過し終わったら再度潮上に戻るかポイントを変えるかするのである。
ミヨシに集中していることを考えると船首を常の岸側に向けて流していくと思われる。
岸ギリギリを流していく場合はミヨシ側が圧倒的に優位のはずだ。


なぜかというと色々な要因が考えられるが、単純にガシラがまだ沖に沈んでいない水温なのと、水深が浅い分手返しが早い=ガシラにコンタクトできる機会が増えるからである。


という訳でミヨシ側4番目に釣座を確保。
いざ出船である。

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これが乗船してみて驚いた。
なかなかどうして立派な船である。
ショート便ということで小さくて古い船を想像していたのだが、真逆の印象であった。
日本海のジギング船にも引けをとらない装備なのではあるまいか。


片舷12人ほどは乗れそうな船に満船状態で出船。

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夕暮れの大阪湾を疾走すること20分強。
日が完全に暮れたころに神戸空港のテトラに入った。


予想通りミヨシをテトラギリギリに寄せている。
和歌山・三重や日本海とは違い、大阪湾内、特にシーバス船は岸ギリギリに船を付けることが多い。

ただそれは比較的小さい船である場合が多く、当日のような大型船でしかもテトラギリギリを流すのは相当な技術と思われる。
どうやら安かろう悪かろうではなく、しっかりとした操船技術を持っておられる船頭さんのようでひと安心だ。

ただひとつ難点をあげるならば、時たま船がローリングしてしまい何度か船を付け直していたこと。
仕掛けを投入したままでこれをやられると隣とのオマツリが起こりやすいのと船の水流でポイントが荒れてしまう。
まぁ、当日は潮が相当速かったので致し方ないか。



ともあれ船頭さんの合図で一斉に仕掛けを投入。
3gのジグヘッドに2inchワーム、0.5号PEに1.2号のフロロリーダーという、大潮の和田防で使うまんまのセットである。

ところがだ。
おかしい。
底がとれないのである。
船頭さんが言ってくれる水深にしっかりジグヘッドを送り込んでいるはずなのに底の感触がない。
テトラが沈んでいるはずだから底に着けば必ず何かしらの感触が手元にくるはずなのでる。

それがこない。



むむむ、これはもしや相当潮が速いのではあるまいか。
船が流されるスピードはそこまで速くないのだが、どうやら風向きの加減で船が押し戻されているようである。
なれば船が流れる速さよりも潮の方が数倍速いと思って差支えなかろう。

とここまで考え付くのに移動時間を含め1時間半、すでに半分過ぎてしまっておる。
底がとれないゆえに釣果はまだ1尾…。
ミヨシ先端の釣り人はというと…なんと中乗りさんが生簀の中身を大当たりしたパチンコのドル箱よろしく別の生簀に移し替えるほどの大漁ではないか。

わずか3席分違うだけでこの釣果の差…。
ま、まずい!!

すぐにジグヘッドを5gに変更、ワームも潮流の影響を受けにくいピンテール系に変えて再投入である。


とここで船頭さんが移動のアナウンス。
むむ、せっかく掴みかけたパターンを探し直す羽目になるではないか…。



そして新たに入ったポイントはなんと…和田防の東側…。
新波止をすぐ左舷に臨むポイント、通称「ポーアイ沖の赤灯」と呼ばれる場所のすぐ東側と言えば分かりよいか。


我らがホームグラウンドのすぐ東側である。

ここならばガシラがいるのは間違いない。
早速仕掛けをおろし底を探る。

5gのジグヘッドが功を奏したのか、はたまた潮が緩んだだけなのか、今度はしっかりと底をとることができた。

すると現金なものでアタリが頻発である。
それこそ5mほど流れるたびに1回ぐらいの割合で当たりが出る。



ただ、これが乗らないのだ。


和田防からの釣りは当然足場は固定されているので勘案すべきは潮の速さのみである。

ドテラ流しの場合はこれプラス船が流れていることを考慮しなければならない。


すなわち、魚がワームを咥えても船の速さ分仕掛けは引っ張られており魚に掛かる違和感は和田防以上のはずである。

であれば解決策は2つ。

昔懐かしい電撃フッキングか送り合わせかの2択である。



電撃フッキングはアタリをとった瞬間に合わせればよいのであるが、1.2号のリーダーに5gのジグヘッドであれば電撃の場合アワセ切れの可能性がある。
なれば送り合わせになるが…これがまどろっこしい。
どうしても手返しが遅くなってしまうので個人的には嫌いなのである。


だが致し方ないので数狙いはあきらめ小型のアタリを全部捨てて型狙いに絞る。


でなんとか

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23cmほどのメバルを頭に

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5尾のみの釣果…。



う~ん、初めての船で右も左も分からぬにしては上々か…。

と思う訳はないのである。
今回の釣行で色々分かったことがあったので次回に活かさねばならぬ。
悔しい思いをした釣り納めになってしまったが、次回の新年初釣りはなんとしても豊漁でスタートせねば!!







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