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小生は和田防ばかり通っておるが、「神戸沖堤」と言えばほとんどの釣り人がポーアイより東側の沖堤群を想像するのではあるまいか。



2019年1月12日、今回はそのポーアイ東側への釣行である。



あまりに久しぶりなので指折り数えてみたら10年ぶりであった。

神明間ばかりに釣りに行っておったら、摩耶方面の釣り場はとんとご無沙汰であった。
ポーアイを挟んで東と西の差なのにまさか10年も経っているとは思わなんだ。



何気に阪神・西灘から歩いていける渡船場なので電車釣行も十分可能であるのに全く足が向かなかったのである。
理由は特にない。
強いて言うなら小生のカバーする釣り場の範囲を三宮駅から西、と勝手に決めておったからか。
であればもったいない話だ。



今回は「松村渡船」さんに渡してもらったが小生が10年ほど前によく通っていた時は確か「さつま渡船」という船を使っていた記憶がある。
先輩方の背中にくっ付いていって訳も分からず色々なところに渡っていた頃だから定かではなかったのだが、ネットを調べても渡船場所が出てこないので不思議に思っておった。
それもそのはず、松村渡船の船長さんに聞くと以前はさつま渡船という名前だったそうな。
時の流れは早いものである。10年もたてば船の名前も変わってしまうのだ。


この船長さん、見た目はお若いが結構な釣り好きのようでアジングをメインとされているようだ。
ご自分で竿を作られるそうで2本ほど見せてもらったが両方とも素晴らしい竿であった。
「使わないんで売ろうと思ってるんですよ」と言われたが、値段を聞いて悩みに悩み、結局諦めた。
原価のみで利益無しだそうだが、やはりワンオフで作るとどうしても値が張ってしまうのは致し方あるまい。
いやぁ、それにしても良い竿だったなぁ。欲しかったなぁ…。
それほどに使いやすそうな竿であった。


ともあれ17時に出船である。
どうしても日中に釣れる気がしない小生、ポーアイの東側でも遅めの出勤なのである。


船長さんと相談して7防に渡ることにした。
なんでも朝はサゴシが回っていたので夕方も釣れるかも、という。
メバリングタックルしか持ってきてないのでサゴシが掛かったところで上げられる訳もないのだが、喜んで7防に渡ることにする。
掛かったらその時に考えればよいのだ。



記憶では6防がバースのあるところで8防がフラットなところ、そして7防が垂水一文字の西側のように高い防波堤を備えた波止だったような記憶があったが…。

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船着きを出て

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HAT神戸を通り

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向かうは7防。
やはり記憶通りの波止であった。
確かここは満潮時に波止の低い方が水没していたような気がするが、当日は下げ気味だったので大丈夫だった。


早速セッティングして第1投。
久しぶりの場所なので素直にガシラ狙いである。


船長さんによると水深13~16mで、和田防と違いガシラは浮かずにベタ底という情報。
であれば5gのジグヘッドで底を這わせるような探り方をしてみる。


すぐに答えが出て

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船をおりた通称「カーブ」の船着きから東へ数歩で釣れてしもうた。

うむ、これは幸先が良い。


続けて

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20cm前後が立て続けにヒット。

むむ、和田防よりも簡単に釣れるぞ。
これは摩耶通いが暫く続きそうか、なんて嘯いていると…。


18時半頃に潮が止まってしもうた。


もうビックリするぐらい潮が動かぬ。

無風なものだからラインも動かず、投げたら投げた方向へ一直線である。



迎えが来る直前に潮が若干動きだしたものの、結局アタリは出ず。

渡ってすぐに釣った10尾ほどで終了となってしまった。



う~ん、潮さえ動けば非常に面白い釣り場だけに今回の貧果が悔しいところ。

またリベンジせねばならぬ釣り場が増えてしもうたぞ。



6防、8防にも行ってみたいし、そういえば5防なんてのもあったな。

うん、こちらにも調査に行かねばなるまい。


家族のことをすっかり忘れて釣行先の思案ばかりする小生、そのうち細君の雷が落ちそうな気が…。


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