船からの胴突き釣りなんていつ以来であろうか。
おそらく15年以上前、丹後沖のアコウ狙いが最後だったような気がする。
船釣りがメインだった頃の終盤はジギングオンリーだったので、もしかするとそれ以上前かもしれん。
そもそも瀬戸内ではやった記憶すらない。
そんな小生だが、どうしても船から胴突き釣りをやりたくなってしまった。
明石大橋周辺のガシラ狙いが好調との情報が入ってきたからである。
調べてみるとなるほど「船中200匹」とか「竿頭は50匹以上」とか景気の良い言葉が並んでいる。
しかししかし、貧乏アングラーとしてはそれ以上に気になるのがお値段。
さらに調べてみると釣人家さんだと4,900円。
うん、これなら頑張れば行けそうだぞ。
と思いきや…出船が朝5:30…始発が間に合わぬ…。
電車アングラーの泣き所である。
ちょいと待てよ。
そもそも小生は明石寄りに在住である。
明石海峡周辺がポイントであれば、わざわざ西宮出船の船に乗らずとも明石周辺出船の船に乗ればよいのである。
という訳で探して見つけました。
冬のガシラ狙いはきっちり5,000円、しかも6時集合である。
始発で明石駅に到着すればギリギリ間に合いそう。
しかも若干駅からは遠いものの行けない範囲ではない。
※集合時間は季節によって違うので要確認。5時半集合なら間に合わない可能性が高い。
早速電話して予約。
ついでに何を用意していけばいいかも分からないので
「ものすごい久しぶりで、しかも瀬戸内で胴突きするのは初めてなのですが何を用意すればいいですか」
と受付のお兄さんに丸投げ。
そんな小生にも懇切丁寧に教えてくれるお兄さん。
要約すると
・オモリは50号統一。
・竿は50号を背負えたらなんでもいい。長さは180cmぐらいが便利。
・リールは小型の両軸で。電動でなくてもOK。
・道糸はPEの2号ぐらいが安心だけどぶっちゃけ少々前後してもよし。
・ラークは不要。
・仕掛けは自分で作ってもいいが、市販なら…(後述)。
・エサはハゼゴかサバの切り身。
・集合は店前に6時で、釣座はアミダくじで抽選。
というのが初心者向けへの案内事項。
ちなみにレンタルロッドやライジャケのレンタルは比較的充実しているそう。
という訳で2019年2月17日、朝6時に明石市役所裏のリタックルさんに到着である。
受付にて料金を支払い用意されているアミダに名前を書きこむ。
そのアミダで釣座の選択順位を決めるのだが…小生が呼ばれたのは一番最後…
どうやら小生のクジ運は娘に全部持っていかれたようである。
リタックルさんは釣人家さんのロックフィッシュショート便とは違い、トモから流していくスタイルのようでトモ側から席が埋まっている。
と言う訳で小生は左舷ミヨシ…。
おそらく席的には一番最悪であろう。
席番号は「1」なのだが。
前回の釣人家さんでの釣り部長と同じ席位置…縁起が悪いぞ。
ともあれ出航である。
明石から出船するとすぐ目の前は淡路島。
松帆の海岸を目指して走っているようであるが…。
???あそこは砂地のはずであるが…何度か松帆からエギングをした経験があるので海底状況は把握しているつもりである。
エギを着底させて潮に乗せて転がす「必殺!潮転がし」を開発した場所なのでよく覚えているのだ。
果たして朝の1投目は松帆の保養所西側であった。
え、ホントにここなの?
もしかして小生が「初心者」と伝えてしまったので船頭さんが気を利かせてくれて深い根ではなく、アオリが付く程度のシモリ場を選んでくれたのだろうか。
ともあれ50号のオモリを落としていく。
なるほど、根掛かりを恐れずに仕掛けを海底に置いておけるレベルの根である。
うん、これなら楽しめそうだぞ。
しばらくすると、「グググッ」っと特有のアタリ。
あがってきたのは20cmほどのガシラ。
オモリ50号ということもありサイズ以上の引きに感じてしまう。
ともあれ、久しぶりの胴突きでお土産確保はうれしい限り。
ちなみに2本針仕掛けの下針にサバ、上針にハゼゴを付けておったが、このガシラが上針に掛かってきたのでこの次からは上下ともにハゼゴで攻めることにした。
ふと周りを見ると…
今回は浮気してゴメンなさい。
近いうちにお伺いするので今回は許してください。
他にも神明間の名だたる釣り船や一般のプレジャーボートが周りに集結しておった。
リタックルさんの船の流す先をプレジャーボートが通過したり、有名船の引き波をくらったりで忙しいことこのうえない。
リタックルさんの船頭さんは上手くかわしてくれてできるだけ船団の影響が少ないように操船してくれているが、どうしても船の流し直しが頻発してしまう。
どうやら初心者向けポイントではなく、単純に有名ポイントらしい。
松帆沖、なかなかあなどれぬ。
その後もジワリジワリと橋に近づきながら
数流しして気が付けば
出船後2時間程度で
なかなかの良型揃いで10匹ほどになっておった。
中乗りさんによるとこの時点での竿ガシラは小生の背中に陣取っておられた右ミヨシの常連さんと、なんと小生!! 左右のミヨシがツートップ。
ムムムッ、これは常連さんを差し置いてリタックルさん初体験の小生が竿頭になる快挙もありえるのではないか。
もし竿頭ならば釣人家さんから浮気した甲斐もあり男冥利に尽きる。もうモテモテのウハウハ。
そんな訳の分からない妄想で興奮した顔を隠し、「釣果なんて二の次で釣りを楽しめればOK」なんてクールさを前面に……できる訳もなく血走る目で一所懸命に手返しである。
その後
すこし南東に動いて、
周りには数隻が浮かぶのみで非常に景色がよろしい。
南側に目を向けると翼港沖に大船団ができておる。
んん?あれはガシラ狙いではないのだろうか?と思いながらも、もう船団の中で釣りをするのは嫌なので岩屋沖は願ったり叶ったりである。
その後も順調に釣り続け、気が付けば
21匹で納竿。
気になる右ミヨシの常連さんは……
34匹……
うわぁ、大差で負けてしもた!!!
さすがは常連さんである。
実は岩屋沖ではうまくアタリを拾えなかった小生、そこでも常連さんは釣果を伸ばしていたらしい…。
この差はなんであろうか。腕の差は置いておいて数点思いつくことがあったのだが、その仮説は次回に述べさせていただこう。
それにしても明石海峡の胴突き、非常に面白くて満足だったぞ!!
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