2019年2月17日、明石海峡では初めてのガシラ胴突きに行ってきた小生、何とか船中2番目の釣果を出すことができたが、改善すべき点も色々と見つかった釣行であった。
備忘録的な意味も込めて「ココがこうなればもう少しアタリを拾えただろうに」という事項をまとめておきたい。
明石海峡ガシラ初挑戦の諸兄の参考にもなれば幸いである。
ちなみに明石海峡の胴突きはたかだか1回行っただけである。
その1回の経験だけで書いているので、実際と少々違っても苦情は入れないように。
あくまで備忘録なのである。
①ロッド
小生は
シマノ 海明 50-210
これの旧型である。
amazonで20,000円を超えている代物であるが、小生はヤフオクでゲットしており数本の竿をセットで落とした中の1本だったので実際の購入代金は不明である。
小生のことなので数本セットで5,000円はしていないハズであるから非常にお得にゲットしていると思われる。
…というか、今回の釣行で適当な竿を探している時に出てきたので存在すら忘れておった…。
つい先日片づけたばっかりなんだけどなぁ…。
そんなことはさておき、海明というのはいわゆるオールマイティロッドである。
逆に言えばどんな釣りでも可もなく不可もなく、という感じ。
若干胴調子気味に設定されており、7:3が魚が掛かると6:4に変化する。
ただ、残念ながら胴突きにはモッタリ感が顕著に出てしまう。
50号負荷で竿がきれいなベントカーブを描くので魚を掛けるというよりも「乗せる」という感じになってしまうのだ。
さらに竿の操作よりもワンテンポ遅れて仕掛けが動く感じがするので、根が深い場所ではどうしてもオモリを引きずってしまう。針が飛ぶ原因になってしまうのである。
逆に底の形状を感知する能力は非常に高かった。
潮が若干緩い中で50号オモリを使ったから、という理由もあるが、単純に胴調子の感度の良さはアドバンテージになる。
実際に根を攻めた結果での根掛かりは一度もなく、オマツリしたときに仕掛けを緩めたせいで根掛かりしオモリをロストしたのが1回あったのみであった。
「掛ける釣り」をするのであれば、欲を言えば8:2ぐらいのバットがしっかりした先調子の竿が望ましいが、小生のようにまだまだ初心者であれば感度がよい胴調子の方が良いやもしれん。
さて、ここで「?」と思った御仁、さすがである。
世間一般の常識では「先調子」の方が感度がよい、とされている。
そりゃそうである。バットが固いということはより振動が伝わりやすいはずだから。
ただ、なぜか小生は胴調子の方が感度がよいと感じてしまう。
これはシーバスやエギングの時もそう感じてしまうので船竿に限った話でもなさそうである。
先日ブログにもした胴調子のトラウトロッドと先調子のメバリングロッドの関係性と同じ理屈である。
ちなみに竿の素材違いによる感度の差はまた別の話。
そりゃ高カーボンロッドの先調子とグラスロッドの胴調子であれば、高カーボンロッドの方が感度が良いに決まっているのである。
ガシラさえ動きを鈍らせる低水温時であれば胴調子で「乗せる」釣りでも楽しめるし仕掛けやオモリのロストも少ないであろうが、水温が上がってくると釣果があがるのは間違いなく「掛ける」釣りである。
小生の感覚に限って言えばコスパの胴調子か、釣果の先調子か、う~ん、悩みどころである。
諸兄が悩んでいる場合は迷いなく先調子を買われたし。
②リール
これはソルト対応の小型両軸リールであれば特にこだわる必要はないと思われる。
小生は
少々形が違うがおそらくこちらの商品の仲間であろうと思われる。
例によってヤフオクで落札したので詳細は分からぬが、メーカー名からダイワの別ラインと思われる。
というぐらいリールにこだわる必要はない。PE2号を100mくらい巻けて、50号オモリでドラグが滑らなければそれでいいのだ。
欲を言えば、50mほどの水深から巻き上げることもあるのでハイギア仕様であればよかったのだが、はて、このハリケーンがハイギア仕様なのかどうかすら分からん。
要はなんでもよいのである。
③仕掛け
おそらくこれが一番の肝である。
瀬戸内では初めての釣りだったので船頭オススメの仕掛けを購入しようと釣具店にGO。
目的は
ササメ針のカサゴガシラ仕掛け12号針・ハリス3号バージョンである。
パッケージに「堤防」と書いてあるが、これで間違いない。
なるほど、180cm前後のショートロッドを使うのであれば船用のロング仕掛けよりも全長の短い防波堤用を使うのもアリである。
ただ、amazonにもなければマックス三宮にもない…。9号以下は比較的置いてあるのだが12号がないのだ。
仕方がないので
こちらをエイト玉津で見つけたので購入した。
10号針・2.5号ハリスであるが何とかなるであろう。
苦労して仕掛けを揃えて臨んだ当日……なんだリタックルさんで売ってるじゃねぇか…。
まぁ、せっかく買ったんだし10号でやってみよう。
…この小生の相変わらずのいい加減さが、今回ばかりはどうやら大正解だったようである。
小生の背中に陣取っておられた常連さんは自作仕掛けだったので詳細は不明だが、他のお客さんは皆12号針仕掛けを使っておられたようす。
有利なトモのお客さんより、圧倒的に不利なミヨシの小生の方が釣果がよかった訳は単純に針掛かりの差だと思われる。
根にトモから入っていく以上、トモから魚にアタックしていくことになるが、トモから順に「あれ!?」とか「うわっ」とか聞こえてきて最終的に小生の竿が「ググググッ」というパターンが少なからずあった。
要は活性が低い低水温時なので針まで口に入れずエサだけ咥えている状況が多発していたと思われるのだが、小生が一回り小さい10号を使っていたため思わず針まで一緒に飲み込んだものと想像している。
実際は違う要因かもしれぬが、トモ側のお客さんと小生の違いがそこだけだったので、おそらくこれが原因のはずなのである。
ちなみに…市販仕掛けの悲しさで、12号は3号ハリスなのだが10号は2.5号ハリスに落ちる。
2.5号ハリスでも強度自体は十分なのだが、問題は「ハリ」。
針ではない「ハリ」である。
細いがゆえに柔らかすぎて明石海峡のような潮の速い海では幹糸の回転よりもハリスの回転が速く、結果、幹糸に巻き付いてしまうのだ。
もしくは仕掛けを海底に降ろす際、オモリが回転してしまい、追随してハリスも回転し、結果仕掛けが海底に届いたときには幹糸とハリスが合体、なんてことになっているのやもしれぬ。
こればっかりは海中の状況を見ていないのでなんともいえぬ。
どちらにせよ、ハリスの長さがゼロになってしまい刺し餌が幹糸にくっついてしまう状況が起こる。
こうなればアタリもクソもない。単純に釣れなくなってしまうのだ。
3号ハリスであれば各段にハリが出るためある程度抑制できると思うのだが…。
という訳で次回釣行用に用意したのがこちら。
いわゆる「からまんビーズ」である。
要は幹糸の回転とハリスの回転をお互い干渉しないようにすればいいだけなので、間に回転ビーズを噛ませばよいのである。
しかも自分で作ればハリスの硬さも調整できる。
針とラインのバランスはさておき、10号針に3号ハリスどころか4号ハリスあたりを巻くこともできる。
ふふふ、これで次の釣行は竿頭確定である。
④オモリ
根を攻める釣りでは画像のような棒オモリを愛用している小生、今回も棒オモリを投入した。
経験上、六角オモリよりも根掛かりが少ないように感じるからである。
ただ、同船していた常連さんは六角オモリであった。
う~ん、単純に腕の差やもしれん。
なんせ50号であれば問題ないので好みで使い分けるがよろしかろう。
という訳で以上が小生なりのタックル検証である。
人それぞれ拘りがあるのは当然なので、乗る船の最低限のルールは守りつつ、遊べるところは遊ぶのも面白いぞ。
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