という訳で前回の道具調達編に続き実釣編である。
釣行日は2019年5月11日、特に意識はしていなかったのだが潮はタコの釣りやすい小潮周り。
しかも快晴微風で波もほぼなし。
タコエギ初体験としては絶好の日和である。
4月中旬から予約していたこともあり、呼び出しは3番目、1番船の大ドモをゲットすることができた。
ただタコ釣りでトモが良いのかどうかは分からぬ。
単にガシラと同じようにトモから流していくのであればトモ寄りが有利だろうと思ったのだが、よく考えてみたら、昔の手釣りの時は波の影響を受けにくい胴の間が有利だったような気がする。
どうも記憶が薄いので、まぁ席の優劣は気にしないようにしよう。
嗚呼、いつ見ても大ドモからの景色は爽快じゃ。
ガシラ狙いであれば淡路島の松帆沖水深50~60mあたりを狙うのだが、今回は西寄りに走り、淡路島と本州の真ん中あたりの海域でストップ。
水深はわずかに20mほどである。
この仕様、お隣の常連さんの真似をしただけである。
違うのはエギの値段と色だけであろうから、これで釣れなければエギのせいにしよう。
腕の差はこの際無視することにする。
水深20mだから底は容易にとれる。
しかもガシラ狙いのような岩礁ではなく凹凸の少ない地形のようで、そこまで根掛かりにシビアにならなくてもよさそうである。
ただ誘い方が分からぬ。
なんせタコをエギで狙うなどという最先端の釣りなどやるとは思わなんだから、前知識が全くないのだ。
手釣りの場合は出来るだけ底からテンヤを離さなぬように「トントントン」と動かし、重みが掛かったら若干送り込んで一気に引き上げる、と言った動きが標準であった。
横の常連さんを見ていると手釣りと竿の違いはあれど、おそらく同じような誘い方なので小生も真似してやってみる。
手釣りのようなダイレクトな感触はないが、なんとなくオモリを立たせたり寝かしたりすることは出来ているような気がする。
気がするだけで実際にどんな動きをしているかは皆目分からん。
おそらくは昔のテンヤのような動きをエギがやっているはずである。
果たして「トントントン」が「トントングーッ」と動かなくなった。
むむむっ、これはもしや「アタリ」というやつではないか!!
テンヤはここで慌てて合わせるとバレてしまう。
「アタリ」というやつはタコが足でテンヤを触っているだけなので、完全に乗ってくるまで待つ必要があるのだ。
問題はテンヤにはエサが巻いてあるが、エギはエサではないということ。
とはいえ背油を巻いてあることだしとりあえずテンヤと同じ合わせ方をしてみる。
ググーッと竿先を持っていかれるままに追従し、水面近くまで竿先が下がってから大きく合わあわせると、ヌーッと重みが加わってリールを巻きあげることが出来る。
おお、根掛かりではない。
ということはタコだッ!!
アヒャアヒャしながら巻き上げてくると……
マジか…海藻の根っこと岩じゃねぇか……
いや、いくらPE3号だからって岩を釣りあげちゃダメでしょ…
とこんなことを繰り返すこと5回ほど…
う~ん、またか。
隣の常連さんはかれこれ7匹ほどは釣りあげている。
この差はなんだ?
エギの差か?
よく見てみると常連さん、集寄を付けているではないか。
むむ、それなら小生も中古だけど買ってあるぞ。
という訳で早速装着。
まあいいか、無いよりマシであろう。
再度投入して答えはすぐに!!
トントングーッ!!
2呼吸ほどおいて大きく合わせるとヌーンと上がってくる。
こんどこそタコであってくれ!!
なんとタコエギ初体験で前知識ゼロのミソッカスが1人で乗合船に乗ってタコを釣る快挙!!!!!
そんなこんなで勢いに乗って底をトントンしまくる小生。
もう1匹でツ抜けである。
「泣き尺」ならぬ「泣き抜け」とか訳の分からん独り言を言いながら大喜びである。
周りの常連さんはツ抜けはもちろん30匹超えもいらっしゃったので腕の差は明らかであるが、初心者でもこれだけ釣れるのである。
これは非常に面白い釣りであろう。
今夏はタコ狙いも釣行パターンに加えること確定である。
さてタコと言えば重さも重要。
ということは1匹平均450gほど。
う~ん…キロにはほど遠いな。
でも大きいのは600gほどあったので良しとしよう。
ともあれ、これからがマダコの絶好期。
小生にも釣れたぐらいだからこれから始めようとしている諸兄も今年はチャンスですぞ!!!

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