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予約が取れぬ。

小生はしがないサラリーマンであるので土日しか釣行できぬ。
ただ、諸兄もご存知のとおり、この時期のタコ釣り船はどこも満船。
当然、いつもの名田屋さんは随分前から満船になっているし、ガシラでお世話になっていたリタックルさんもいっぱい。


「ダメ」と言われればどうしても行きたくなるのが釣り人の悲しい性。
もう頭の中はタコばかりで仕事が手に付かぬ。

このままではタコ廃人になりかねぬのでなんとか釣行できぬものかと色々な船宿さんに電話したところ、林崎のきもとさんが「いっぱいやけどキャンセル待ちなら受付とくで」と言ってくれた。


「誰かキャンセルしてくれ~」と念じること数日。

「キャンセル出たけど来るか~?」と船長から電話。

2つ返事で「行きます!!」。


という訳で2019年7月21日、めでたく7回目のタコエギ釣行となった。



さて当日。

5時半集合なのでちょっと早めに到着。
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42席もある立派な船である。


当日は台風が発生したものの神明間への直撃はなかったが、波風は相当に強烈で、以前に名田屋さんで体験した波風に匹敵するレベル。



名田屋さんの時は途中から波は低くなったが、さて今回はどうであろうか。



名田屋さんは予約順の呼び出しであるが、きもとさんは抽選。
キャンセル待ちで滑り込んだ身としては非常にありがたいぞ。
全部で42席あるが複数でこられている方がほとんどだし、結構な団体さんもおられたので、おそらく15番ぐらいまでの抽選であろう。
団体さんが早めの番号を引かぬ限り、5番までぐらいを引けば高波だとしてもトモ寄りで快適な釣りができるはずである。


という訳で抽選。

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安定のクジ運の悪さ…。



1番の方から釣座を決めていくのであるが…予想通りトモ側から埋まっていく。

もうしょうがねぇ、高波とは分かっているが一番ミヨシ側の席で勝負である。


席について準備する間もなく6時に出船。
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港を出たところは全くと言っていいほど波も風も無かったのだが…


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少し沖に出れば「前の人は危ないから後ろ逃げといて~」と船長からアナウンスがかかるレベルの波。

こりゃ以前の名田屋さんのごとく苦戦を強いられそうである。



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さて、ポイントは二見沖。

ただいつもいるはずの船団がいない。

普通であれば見渡す限りにタコ釣り船がいて行ったり来たりしているはずだが…。
波風が強すぎて休船になったのだろうか。


船長が「やってよ~」の指示を出した場所も、名田屋さんでよく流すラインよりもかなり沖。
名田屋さんなら岸寄りのブイがたくさん浮かんでいる辺りを流していくのだが、きもとさんは二見の工場群と淡路島の風車のちょうど真ん中よりも二見寄りのラインを流していく。

船宿さんによってある程度流す場所が決まっているのかしらん?といつもと違うポイントにとまどいながらもエギをトントン。


いやぁ、さすが有名船である。
波が高かろうが風が強かろうが、きっちりタコがいるところに連れてきてくれるんだもんな。


すごかった。
いきなりのタコラッシュである。

ちょっと夢中になってしまい船尾の方は見ていなかったのであるが、ミヨシ側は皆さん入れノリ状態。


あっという間にスカリの中がタコで埋まっていく。
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わずか2時間でこのとおりである。


この調子であれば夢の50匹オーバーも確実ではないか。

今回は一番ミヨシの席で常に上下左右に体が揺れているような状況であったが、きもとさんの船はミヨシも比較的フラットだったのでなんとか立ちながら釣りが出来たのが良かったのと、前回検証した波が高い時のカワハギ竿投入が功を奏したと思われる。



その後、同じようなポイントで何度も流しなおし、途中アタリが止まる瞬間がありながらも場所によっては
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ダブルでかかってくることも数度。


ちなみに当日一番釣りあげたエギの組み合わせは
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この日は豚の背油にやたらと反応してきたので、もしかしたらテンヤの方が良かったのやもしれん。


12時半頃に船長の「終わりにしよか~」のアナウンス。

スカリを見ると、いまだかつてないタコの量である。
夢中で釣っていたので何匹釣ったか定かではないのだが、リリースサイズはほとんどなく50匹以上は釣っていたはず。


…なぜ「釣っていたはず」なのか…。



小生、タコ釣りの時は100均のポップアップ型のランドリーバックを愛用しておる。



これの100均バージョンである。

これがイケスにジャストサイズで、しかも洗濯ネットとは違い、いちいちチャックを開け閉めしなくてよいので便利なのだ。



当日は何度も述べているとおりの高波。

帰港途中も当然ながら「前の人はキャビンに逃げといてよ~」と船長からアナウンス。
小生はミヨシだったのでそそくさと操舵室の船長横に避難。

席に残っている人たちにも「港に戻るまでは絶対立たんといてよ」と注意が入るほどの高波である。



そんな高波の中、ザバザバと波をかぶるミヨシ席を見てみると……

なんと小生のランドリーバッグが横倒しになっているではないか!!!



もう明らかにタコが逃亡している角度である。

キャビンに避難している小生、席に戻ることもできず、逃亡するタコどもを眺めることしかできぬ。



30分ほどかけてやっと帰港。

すぐにランドリーバックの中を見てみると…
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うわぁ!!半分ぐらい逃げてるじゃねぇか!!!


周りを見渡しても逃亡タコは発見できず…。
おそらく排水溝から海へと帰っていったのであろう…。



家に帰って数えてみると残っていたのは24匹、6kgであった…。

比較的大きな個体は逃亡組だったらしく、200~300gほどのタコばかりが残っておった…。

キャビンに入る前にタコをクーラーに入れておくべきだった、と後悔することしきり。
しかし逃げたタコは戻ってこぬ。
リリースしたと思い、次回リベンジに燃えることと致そう。


いやぁ、それにしても「爆釣!?」ではなく「爆釣!!!」とはっきり書きたいものよのぅ…。




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