「あんまり釣りばっかりしているとそろそろ怒るよ」という細君からのプレッシャーをなんとかかわし、2週連続のタコ釣りである。
史上最も遅く梅雨入りした令和元年。
釣行日の2019年6月30日ももちろん雨模様。潮は中潮だが6時頃から12時頃にかけて急激に下げるタコ釣りには向かない潮、しかも雨は雨でも豪雨強風予報ときたもんだ。
1週間前の天気予報ですでに豪雨予報だったから当日は厳しい状況だろうな、と予測はしていたのだがなんの迷いもなく予約。
他の釣り船が欠航していても名田屋さんは強気で出船するし、日曜日にも関わらずG20のおかげでお客さんが少ないためゆっくり広々と釣れるからである。
ハイシーズンでこんな状況は滅多にない。
雨だろうが風だろうが細君の目が吊り上がろうが釣りに行くのは当然の行いであろう。
さて当日。
しかも前々回の強風の時ですら静かだった係留場所も
ご覧のとおりの荒れ模様。
ホンマに出船するんかいな…。
と思っていると若船頭が遅めの登場。
次々と船の灯りを付けていく。
予想通りお客さんは少なめでいつもの半分以下。
席も一つ飛ばしで座ることができた。
しかも1週間前の予約にも関わらず大ドモから3番目の比較的好位置。
これはもしかするともしかするのではあるまいか。
予報に反してさっきまであれほど吹いていた風もおさまり、
この日はいきなり二見沖を目指す。
船頭さんの合図で仕掛けを落とした1投目、いきなりマダコゲット。
そこから小さいながらも3匹連続で掛けることができた。
もはやエギと呼べる代物なのか分からぬが、鳥の皮を巻いたものとMAXで売っているサンマを紫色に染めたものを巻いてみた。
明らかに周りのお客さんに比べて乗りが良かったのでエギのエサ巻きは有効な手段と言えよう。
完全に予報は外れ、風は微風、波気もなくおまけに曇りがちなおかげで快適な気温である。
エギをとっかえひっかえ交換し色々なカラーを試すが今イチ絞り込めない。
そんな小生を横目に隣のお客さんが連発する。
それは面白いくらいの連発だった。
釣り方をみていると…なんとズル引きである。
タコエギはオモリを立てたり寝かしたりする誘いが必要と思い込んでいた小生。
まさに目から鱗である。
お隣の御仁、全く竿先を動かさない。
船が流れるに任せてオモリをスルズルと。
もうそれだけで連発させるのである。
プライドをどっかに置き忘れてきた小生、もちろんすぐに真似をしてみる。
が、どうしても竿先を動かしてしまうのである。
オモリがゴトゴトと引きづられているのは分かるのだが、ついついフリフリ。
それでも効果テキメンで、ドンッとかなりの重みが掛かった。
ドラグ5kgのリールが滑る。
これは前回のようなワカメではない。
間違いなくマダコだ!!
とうとう小生もキロアップをゲットできるのか!?とグリグリ巻いていると、もう少しというところでフワーと重みが無くなる。
あう…バラしてしもうた。
なんとこんなことが3回連続。
最後などは水面まで浮かし、船べりまでラインを手繰ったところでサヨウナラ~…。
それでもなんとか800gを1匹確保できたが…
ああ、全部取れていたらなぁ…。
怒涛の大型ラッシュ(ほとんどバラし)のヒットエギは
濁りがあったためか、数釣りでは白系統に軍配が上がっていたが、型は緑系に掛かることが多かった。
タコは大きさによって好みが分かれるのであろうか。
さてこのまま大型狙いで頑張ろうと思った矢先、予報通りの大雨が来襲。
それもバケツをひっくり返したような雨である。
雨の中、1時間ほどは頑張っていたと思うが、船頭さんも無理と思ったのか「ちょっと早いけど上がろうか~」のアナウンス。
いつもより30分ほど早い沖上がりとなった。
さて、当日の釣果は…
帰って計測するとトータルで4.2kgであった。
初めてのタコエギ釣行から着実に釣果を伸ばしている小生。
やはり日頃の研鑽が物を言っているのであろう。
と思いきや…名田屋さんの別船で出られていたご婦人が「60匹ほど釣ったわ」とものすごい量のタコを見せてくれた。
しかも「別の人は90匹ほど釣ってたんちゃうかな」と…。
小生の5倍である!!
う~ん、長雨も豪雨も関係ないな。
釣る人はきっちり釣るんだよ…あぁうらやましい…。

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