性懲りもなく青物狙いで渡堤である。
前回は青物を掛けるも
無念のラインブレイクで本命ボーズ。
たまたま群れていたサヨリでお茶を濁したが、今回こそはきっちり青物を釣って帰りたい。
という訳で2019年11月23日に渡ったのは我がホームの和田防である。
ここで釣れなかったらもう青物と縁が無かったと割り切るしかない。
当日の下げいっぱいは10時半頃。
本来ならば1番船で渡るのがセオリーであろうが、下げのタイミングで良い思いをしたことがないので上げに転じる10時便で渡り、半夜の最終まで釣ろうという作戦。
なんと久々の11時間耐久マッチである。
この日は10月初旬の陽気だったらしく、防寒は一切必要なし。
この日は久々に我が社の釣り部長と同道。
本命はもちろん青物。
日暮れからはタチウオにスイッチする王道パターンである。
しかも青物はノマセとジグの2本立て。
むむっ、相変わらずスタート時点では釣れる気しかしてないのである。
まずはサビキでノマセ用のアジを確保、といくところだが前回の教訓を活かしMAXですでに購入済み。
ただアジがなかったのでウグイを仕入れる。
確か東北の方では銀兵やら銀平やらいう名前でわりかしポピュラーなエサなはずである。
渡堤してすぐにウグイを泳がせ、その横でジグを投げまくる。
ブンッ!
ブンッ!
ブンッ!
…
……
………
釣れねぇ…。
ノマセの方もウキがプカプカ。時折ピコピコするがウグイ君が遊んでいるだけ…。
あまりにも気配がないので…
このまま、なんと16時まで全くのアタリなしである…。
ココロのあたりから「ポキッ」と折れる音がして、一気に眠気が襲ってきた。
ダメだ…半夜は諦めて17時便で帰ろう、と釣り部長に提案すると、どうやら彼は諦めがつかないらしく、1人でも残るという。
じゃぁ頑張んなさいよ、と言いながら竿をしまっているとテトラ側で釣り部長が叫ぶ!
「来た!来たでー!!デカいで~!!」
釣り部長、なんでも「デカい!!」と叫ぶクセがあるのでいつもなら相手にしないのであるが、この日はここまで2人して本命ボーズである。
さすがの小生も興奮してそばに駆け寄る。
……
ホンマにデカい!!
片付け終わっていたタモを再び組み立て慌ててテトラを降りていく。
「サワラや…」
しかも80cm近い。
釣り部長、かなり慌てていてリールを巻きすぎている。
このままでは歯で切れるかテトラに潜られる、と思った瞬間にフッと魚が消えていった。
崩れ落ちる釣り部長。
なんだか最近、こんなシーンばっかり見るのは気のせいだろうか…。
ここまで大きな魚を見てしまうと眠気も一気に吹き飛び、ポキッと折れていたココロもいつのまにやら回復して、当然のように半夜へ突入である。
夕日が沈んでいき少しずつ暗くなってくる頃合い、またもや釣り部長が叫ぶ。
「来た!来たでー!!デカいで~!!」
イカナゴエサでウキを流していた釣り部長の竿が大きく曲がっている。
「ここまで引き込むんはサワラやろ!さっきのヤツちゃうか~!!」
と大騒ぎである。
今回も大きそうなのでタモを持ってテトラを移動。
……
マジか。
すごいデカいタチウオじゃないか。
なんとか切られることなくネットイン。
サイズを測ると
釣り部長が「ドラゴンドラゴン」と叫ぶので、「ドラゴンは120cmからですよ…」というと
「違うがな、これ、ちゃんとメジャーで測ると120cm超えとんで」
…
ホンマや…実測で121cm…
マジでドラゴンやないですか…。
小生も慌てて打ち返す。
するとウキがスーッと動いて消えた!
このまま時合が到来せず、
そのまま迎えの船が来て納竿となった。
最近の釣果を見ていても青物は相当厳しくなってきたようす。
ショアから狙う青物、お次に会えるのは春以降になりそうである。