またもや雨である。
画像では分かりにくいが、それはもうビックリするような雨である。
いくら梅雨とはいえ、なにも小生の釣行日に限ってドシャ振りにならんでもよいではないか。
前回のタコ釣りも
それはそれはビショビショであったが、今回はさらにヒドい。
お天道様に愚痴のひとつでもたれたい気分であるが、
そこは小生もいい大人である。
グッと我慢して合羽を着こもうではないか。
そんな2020年6月14日、今季2度目のタコ釣りに行ってきた。
よく「タコは雨だと釣れない」だとか「水潮を極端に嫌うから大雨の後は厳しい」などと聞くが、数週間前から予約を取っている以上、天気を選んで釣行などできないのである。
恨むなら己の運の無さを恨むほかあるまい。
救いなのは、名田屋さんを始め、昔からの船宿さんの船は屋根がついていること。
ドシャブリだったとて体に当たる雨の量はいくぶん緩和される。
そんな名田屋さんが向かったのはいつもの二見沖。
さてさてここまでの大雨なら厳しかろう、と思っていたら…
なんと前回とは大違いのハイペースで釣れてくる。
あっと言う間の10匹超え。
水深30~40mだったから暗めのカラーは厳しいと思っていたのだが、意外と赤が効くんですな。
あれ、針になんだか変な物が…
結構な頻度でタコが小蟹を吐き出すのを目撃していた小生。
それではその大きさの蟹型ワームを付けたらどうなるんだろう、というのが付けてみたきっかけである。
効果はというと…よく分からんというのが正直なところ。
少なくとも邪魔にはなってなかったと思われる。
その後、鹿の瀬の10m付近に場所を移す。
ほぼ同時に雨もあがり、なんと日差しが出てきたではないか。
むむ、これはさらに釣果が上がる予感。
前にも増して力を込めてエギをフリフリ。
ところがところが…。
まさかの沈黙…。
場所が不発というよりも潮が不発だったというべきか。
あれだけ乗ってきたタコが散発になり、後半などはオマツリ地獄になってきたので終了30分ほど前に自主納竿。
そのほとんどを大雨が降り続いた前半の3時間ほどで釣ったから、「タコは雨が嫌い」という通説は疑わしくなってくる。
釣果だけを見ると雨が悪いというよりも潮次第という結論になる。
あれ、もしかしたら腕のせいか?
普通のオモリを船タコ用にペイントしてみたぞ!!
船タコというのは特殊なオモリを使う。
普通の小田原オモリやホゴオモリでも構わんのだが、やっぱりギンギラしたオモリの方が釣れるような気がする。
こんなオモリである。
ただ、お高いのだ。
どんなに探したって500円はくだらない。
こんなお高いオモリを使っている時に限って根掛かり爆発なんてことになったりする。
コストパフォーマンスが悪すぎるのだ。
果たして小生は考えた。
考えたあげくに出た結論が自作だったりするのだから単純である。
という訳で小生の釣りグッズ自作シリーズの最新作である。
↓過去作はこちら。
オモリのペイントなんて単純にスプレーするだけじゃねぇか、なんて声が聞こえてきそうだが、ことはそんなに単純ではないのである。
とりあえず順を追って説明していこうではないか。
まず用意するのは当然オモリ。
あとは
パーツクリーナーと
メタルプライマー。
残りは100均で
物が揃ってしまえば簡単で
①パーツクリーナーでオモリについている油分を除去。
これをしないとペイントを弾いてしまうことも。
②メタルプライマーで下地塗装。あらなんだか細君の化粧みたい。
③さらに下地でホワイトを吹く。
④お好みでカラーを吹き付ける。
⑦このままでは面白くないので娘に命じてデコレート。
うん、お安い。
これだけだとシールがすぐにめくれてしまうので、これまた100均の
⑧マニュキュアトップコートをヌリヌリ。
⑨さらにクリアを全体に吹き付けてさらにコーティング。
ちなみに①~⑨までの全ての工程の間に乾燥時間が入る。
ちゃ~んと乾燥させないと
単価を計算してみると
オモリ12個…1,800円
パーツクリーナー…400円
メタルプライマー…550円
ラッカースプレー3色+クリア…400円
小物…300円
なので、1つ287円ちょいである。
これだけでメーカー物のほぼ半額であるが、12個作って使い切ったのはクリアのみであるので作れば作るほどコストは下がっていく。
おそらく最終的には100円ちょいくらいにはなるのではあるまいか。
これで耐久性があればよし。
まだ行けるか!?秋タコ タコエギでマダコ狙い 11回目!! in 明石沖 名田屋乗合船
タコは夏盆過ぎで終わりだ、とすっかり思い込んでおったのだが、なんと「秋タコ」なるカテゴリーがあるそうな。
なんでもノリ棚周辺の禁漁域が解禁になる日以降を「秋タコ狙い」と呼ぶそうで、夏が数狙いならば秋は型狙いなんだとか。
この秋タコが好調と聞きつけて2019年12月1日、早速遊びに行ってきた。
タチウオや青物から見放されているからタコに浮気した、という本音は内緒である。
ともあれ、いつもの名田屋さん。
朝6時過ぎに出港だが、
そういや12月である。
そりゃ日も短くなるわな。
ちなみにノマセの船にはギャル大勢いてキャピキャピしていた。
タコ狙いはオッサンばっかりの上に、口が悪い大船頭の操船。
ん?狙い物を間違えたか?
二見沖に向けて走っている途中も
二見沖に近づいて
この日はノリ棚かカキ棚かよく分からんが、そのブイの外側を東から西に向けて流していく。
潮は中潮で午前中はずっと上げ潮。
実はタコとともに好調なノマセと迷ったのだが、この日は潮が小さいと判断してタコ狙いをチョイス。
これが裏目に出まくりだった。
なんとも潮が速いのである。
しまった、これはノマセの方がよかったか…、なんて思ってしまうほどの潮の速さ。
大船頭もマイクでしきりに「潮が速い」とボヤきながら何度も潮上に船を付けなおす。
小生はミヨシに陣取っていたため難を逃れていたが、時間帯によっては胴やトモではお祭り多発で大変だったようす。
それでもなんとか底をネチネチ攻めて「グーン」というあの感触。
あがってきたのはキロ前後の大型(小生のなかでは…)である。
その後すぐに同じような大きさを追加したが後が続かない。
それでは伝家の宝刀、「タコ串+イワシ」を投入である。
こんなのを大船頭に見られたらドヤしつけられるのであるが、隠れてコソコソと海中へ投入。
答えはすぐに出てタコが抱き着いてくれるのだが…小さいのだ。
エギのみだとチャンスは少ないものの大型がかかってくる。
エサを付けるとノリはよくなるが型が小さい…。
秋は型狙いである。
漢は黙ってキロアップ狙い。
潔くエサを外してタコエギのみの勝負に戻す小生。
この男らしさに細君も惚れ直すことであろう。
………
この後はな~んにも釣れずに終了…。
この日は6匹のみの釣果だったが、なんと重さは4.2キロ!!
大型の2匹がともに1キロほどで他の4匹が500gほどであった。
これを見た細君と娘、「なんだ、少ないじゃないの」…。
惚れ直すどころか呆れかえり、なぜだかチビワンコもクゥーンと情けない声を出す。
とはいえ、型については今期最大サイズをゲットである。
ちなみに、ギャルが乗っていたノマセの方は爆釣だったようである。
そりゃ、ギャルだらけなうえにあんなに潮が動いたら青物の活性もあがるわなぁ…。
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灼熱!タコ地獄!! タコエギでマダコ狙い 8回目!! in 明石沖 海蓮丸
暑い!!
もう暑すぎて外に出るのもイヤだっ!!
な~んて言う訳もなく週末はまたもやタコ修行である。
神戸の花火大会から帰宅したのが23時頃、風呂やらなんやらで寝たのが24時、翌2:30には起床してタコ釣りに向かうんだからアラフォーオヤジにはなかなかハードである。
という訳で2019年8月4日にお世話になったのが
※画像は海蓮丸さんのFacebookからお借りしました。
シャアザクみたいでものすごく目立つ船である。
良い意味で手作り感満載の船であるが、何と言っても素晴らしいのは船頭さんのキャラクター。
この人の船にまた乗りたい!!と思わせてくれる船頭さんは久々である。
さて前回、タコの大逃亡劇を演出してしまった小生であるが
海蓮丸さんのミヨシ側には
このようなスカリが用意されており、全くもってタコが逃げ出す余地がない。
これなら小生のような間抜けでもタコはしっかりキープできる。
寝ぼけ眼の小生を乗せて、
ポイントに着いてみると
こりゃ暑い1日になりそうだぜ……。
まわりを見てみると前回のきもとさんの時と同じく、なぜか船はまばらである。
盆が近づくほどタコ狙いの船が減るとは聞いていたが、ここまで顕著だとは思わなんだ。
ともあれ6時過ぎに釣り開始。
船頭さんによると前日は1人50匹ほど釣った人もいたそうで、数・型ともに好調だとか。
それを聞いた小生、いつにもまして気合をいれる。
エギをトントン。
トントントン。
トントントントン。
トントントントントン……。
釣れねぇじゃねぇか!!!!
船頭さんも首をかしげる。
「昨日までは早い段階で数釣れとったんやけどなぁ。友達の船もみんなアカンゆうてるわ…」
………もしや………タコも熱中症なのか……
それでもポツポツとは釣れだし、なんとか3時間で10匹ほど確保。
冒頭のサイズが結構な割合で混じったので型には大満足である。
ただここからがさらに苦しかった。
小生は左舷に陣取っていたのだが、潮の具合で船首は西向き。
おかげで左舷は常に淡路島を見る状況になり、つまり太陽がサンサンと降り注ぐ。
めちゃめちゃ暑いのだ。
右舷は屋根のおかげで日陰になっているのだが、左舷は直射日光+無風、しかも間の3時間ほどまったくアタリがなく、おまけにひどい睡魔が襲ってきてまるで修行のようであった。
思わず悟りをひらいてしまいそうになったほどである。
その間、色々なエギ・スッテ・タコ串を投入したものの
いつもなら大活躍の猛者どもであるが、この日は全くの役立たず…。
船頭さん曰く、「どうやら数釣りは昨日までやったんやろなぁ。今日から型狙いに移行やわ」……。
「あっちの船に〇〇〇のテスターさんが乗ってて、その人で30匹ぐらいやて。やから普通の人で15匹も釣ったらいい方ちゃうか」…。
ものすごく正直に状況説明してくれるので気分は若干持ち直したが、ここまで前日との差が激しいとは。
小生、常々クジ運が悪いとは思っていたが、ここまで悪いと逆にフッきれるから不思議である。
「もう今日は日焼けに来たんだ」と開き直ったとたん釣れだした!!
いやぁたいしたもんである。
そこから良型3連発!!
……そのうち2匹を水面でバラしてしまったが……
何はともあれ良型をゲットして納竿できたのは重畳であった。
最後には
遠方からこられている御仁にとっては何気にうれしいサービスではなかろうか。
釣果はさんざんであったが、今回乗せてもらった海蓮丸さんは素晴らしい船であった。
普通釣れていない時間帯はイライラしたり不平が出たりするのが釣り人であるが、船頭さんが異常に陽気で正直なので逆に楽しくなってくるのである。
色々アドバイスしてくれるし、他船の状況も教えてくれる。
おかげで自分の船だけではなく釣り場全体のことが把握できたので釣れないストレスはかなり軽減された。
やっぱり船釣りは釣果も重要だけど船頭さんの人柄も大切だなぁ、と改めて実感できた船であった。
うん、来シーズンは海蓮丸さんメインで釣行しよう。
この日の釣果は…
でも重さはそこそこあって5.2kg。
平均370gほどだから船頭さんの言うとおり数から型へと移行し始めてるのは明確であった。
さて今シーズン、もう1度タコ釣りに行くか、それともタチウオやノマセに切り替えていくか…迷うところだなぁ…。
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カワハギ竿でもタコは釣れるか!? タコエギでマダコ狙い 6回目!! in 明石沖 名田屋乗合船
さてさて、前回が2週続けての釣行、
今回はなんと3週連続のタコ釣りである。
すでに前回で細君の目は吊り上がっていたのであるが、今回に至っては穏やかな表情にも関わらず目の奥には怒りの炎が宿っておった…。
これは帰ってから説教が待っているということである。
タコ釣りと細君の説教を天秤にかけてタコを取る小生、いやぁヒドい亭主だな。
でも細君よ、聞いておくれ。
今の時期は予約が取れないんだ…奇跡的に取れた日に行かないと、次にいついけるか分からんのだよ…。
うん、言い訳である。
単純に釣りに行きたいだけである。
さて、今シーズン開幕時期に初めてタコエギに挑戦した小生も、6回目になると慣れたもの。
標準的なタックルの組み合わせを少々いじって、より多くの釣果を求める実験なぞ始めてしまう。
今回の実験は「カワハギロッドを流用したらどうなるか」。
小生の「専用ロッドを使わずになんとか釣りをしてみよう」シリーズの第6弾になる。
今回投入したのは冒頭画像にもある「極鋭ゲーム 180テク」という古い竿。
前回のブログで加水分解をキレイに修理した竿である。
もう10年ほど前に関東の方で船釣りにハマッていた知人から譲り受けた竿で、本来はカワハギやシロイカ(関東方面ではマルイカ)釣りに使う竿らしい。
おそらくメーカーも関西ではなく関東エリアに的を絞って開発した竿であろうことが想像できる。
三重の船カワハギに使えるかな、と思い格安で譲ってもらったのだが、ついぞ釣行する機会がなく部屋の奥底に眠っていた竿。
「食わせ系のカワハギ竿ともいえる8:2調子。感度や操作性を重視しつつも自然に食わせ、乗りを弾かない調子です。カワハギやマルイカ直ブラなどテクニックを重視する釣りに最適」という竿らしい。
オモリ負荷は10~40号。明石界隈のタコエギの指定号数は50号なので本来であればパワー不足かなと思われるが、小生がタコエギ1回目で使ったジギングロッドがMAX150g。
40号=150gなので使って使えないことはないはずなのである。
しかもタコ向きの先調子。
古くても高級ロッドである。10号程度のパワー不足は竿の方がなんとかしてくれるであろう。
さて釣行日は2019年7月7日。
七夕じゃないか。家族ほったらかしで何やってんだか。
いつもの名田屋さんで
ちなみに
いやぁ、すごい人気だな。
呼び出し順は真ん中程度であったが、今回は考えがあって左舷ミヨシ2番目に陣取る。
この日はいきなり長距離移動。
水深10mほどで「やってよ~」の合図。
今回初めて試してみたのはオモリを50号から25号2個付けに変更したこと。
過去にタコエギを5回やってみて小生なりに感じていたのは底をキープすることの難しさ。
波が高い日やミヨシ側に座った日は波の影響を大きく受けてしまい、エギが底を切っている時間が長かった。
タコエギに関していえば、底を切る=釣れないになるので、底をキープすることが最重要項目になる。
前回、横の釣り人がズル引きで連発していたのは「ズル引き」が良かったのではなく、「底を切らない」動きが良かったのではあるまいか、と考えたのである。
ちなみに小生の持っている墨族の「エギ蛸ライト」であるが、
波の影響を受けにくい胴の間や凪の日はそのスペックをいかんなく発揮してくれる。
ただ小生は底を「トントン」誘う動作が激しいらしく、波が高いとオモリが浮いてしまうのだ。
高感度ロッドだけあってオモリが底を切るとすぐに分かるので瞬時に修正できるのだが、何度もそんな状況になると少々ストレスに感じてしまう。
であれば、先調子は残しつつも少し柔らかい竿を使えば波の上下を吸収してくれるのではないか。
オモリを2個付けしたのも同じ理由。
底との接触面を大きくし、底が切れたことがより鮮明に分かるようにしたかったのだ。
当日、わざわざミヨシを選んだのはコレを試したかったのだ。
せっかくの晴天凪の釣り日和にも関わらず実験のためにわざわざ釣りにくい釣座を選ぶ小生、ドMの神髄をいかんなく発揮しているといえよう。
そうこうしている間にポツリポツリと釣れて
全然ダメじゃん!!!
実験もなにも釣れないと意味がない…。
とはいえ、前回までに比べて確実に底は取れている。
エギ蛸ライトと極鋭の曲がりの差は微々たるものなのだが、極鋭の方が船の上下をしっかり吸収してくれている。
おそらくエギ蛸ライトでもオモリ号数を増やせば同じ効果を期待できるのであろうが、乗合船で号数指定がある以上、オモリを個人の判断で60号にしたり70号にしたりはできない。竿を変えて対応するしかあるまい。
という訳で極鋭にて釣りを続行。
そんな甲斐もあってか、徐々に小生のエギにヒットしだした。
ちなみに胴の間から一段あがったミヨシの釣座は6席。
この6人の中で竿頭であれば小生の実験は成功といえよう。
最終的には
大きめのタコは釣れなかったものの200g前後ばかりで5.2kg。
周りはキロクラスを釣りあげていたことは隠しておこう。
数だけでいえばミヨシ6席で一番だったと思うので、ひとまず実験は成功した。
やはり波の影響を受ける場合は1クラス柔らかい竿を持ち込んだ方が良さそうである。
バスロッドのように釣り方や場所、水深、水温などによって多種多様な竿を用意して欲しいとは言わぬが、今のタコエギロッドはあまりに選択肢が少ないように感じる。
せめて型狙い・数狙い、固め・柔らかめなど状況によって使い分けられるようなバリエーションを作ってくれるとうれしいなぁ。
いかがでしょ、ハリミツさん。
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