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このところリールをグリグリ、竿をフリフリする釣りばかりしているせいか、無性にノベ竿でのんびりしたくなってしまった。

非常に繊細な小生であるから世知辛い世情に疲れてしまったのであろう。
疲れたんなら家でゆっくりすりゃいいのに、なんてご意見は却下して2019年3月23日、半夜で和田防へ。



この時期のノベ竿+ウキ釣りと言えば、当然のごとくメバル狙いである。



この日はものすご~くお手軽に釣りたい気分だったので、ノベ竿2本持って仕掛け数組をライジャケのポケットに突っ込み、マックスで買った青イソメを500円分持っただけの装備である。

気分は太公望、釣果は二の次、ゆったりの波間に揺れるウキを眺めるだけで十分だ、なんて思っていたのだが…。



出っ張りに渡ってビックリ…北風爆風である。

北側の海面は白波が立ちまくり、南側も海面を風が切っていくのが分かる。

予報では気温は若干低いものの風速は5mから2mに下がる、だったのに…。



体感で10mは超えているであろう爆風。
冗談抜きで波止に上がった途端体を持っていかれそうになる。
今まで何回も和田防に渡ったが、過去最強の爆風であった。


こりゃ真ん中では釣りが出来ぬ、それどころか予備の竿を置いておくことすら出来ぬほど。
白灯に逃げようと思ったら…皆さん考えることは同じで、バタバタと釣り人が東に向かっておられる。


それでは、としょうがなく赤灯へ。

灯台の南側に竿を置くも、風が巻いてきており仕掛けのセッティングがまともにできない。



そう、こんな時に限ってノベ竿なのである。


仕掛けを仕掛け巻きから取り出そうと竿尻を太ももに挟んだ瞬間、竿ごと風にもっていかれそうになる。
かといって竿を持っていると仕掛けをセッティングできぬ。


危うく竿と仕掛けともども海の藻屑になりそうになりながら、なんとかセッティング完了。


おそるおそる赤灯から東側へと出てみるが…竿先が思いっきり南側に押されてしまう。
竿尻と針を一緒に持っている関係で道糸が大きく弧を描き、まるで弓でも引いているかのような状況である。


逃げるように風裏のテトラ側へと降りるが…こんな時に限って潮は北側へ。

風は北から南へ、潮は南から北へとウキが一向に落ち着かぬ状況である。



予想ではのんびりとウキを眺めて、波間に写った月がゆらゆらと、なんて風情のある夜のはずだったのだが、う~ん、全くの逆。なんせテトラ側にも爆風が入り込んでくるので立っているのもままならんのだ。


しょうがないので穴釣りをやるかのようにテトラの隙間にしゃがみ込むこと1時間。
「7時になったら竿をしまって迎えの時間まで赤灯裏で寝よう」なんて考えていたら…


その7時丁度に風がピタッとやんだ。


もうビックリするぐらい「ピタッ」とやんだのである。


竿先から真横に吹っ飛んでいた仕掛けが、全く動かずストンと手元にやってくるくらいの無風である。



いや、予報では弱くなっても2mだったじゃないか。
どうして10m以上の暴風から0mになるのか。


う~ん、全く予想できない和田防、困ったものである。


ともあれこれで釣りができる。



北側は若干波が残っていたので南側へウキをポチャン。



正直なもので風が無くなった途端にウキが沈んでいく。

というよりもウキが安定したおかげで青イソメを魚に見せることができるようになったということか。


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まずは安定のガシラ君。

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続いて、おや、久しぶりじゃないか、ムラソイ君。


ガシラは相も変わらず小さいものの、タナを無視して無限に釣れてくる。

この日も和田防名物ガシラマンションは健在であった。


いやいや、狙いはメバルである。この日ばかりはガシラ君にはご遠慮願いたいと思っていたら…

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いやぁ、釣れた釣れた。
待望のメバル君、しかも23cmの良型である。


ノベ竿でこのクラスが掛かると非常に面白い。

糸が鳴ってグングングンと引き込むメバルの引きを存分に楽しむことができた。



この後すぐに同型を追加して納竿。
非常に満足できた釣行になった。


でも全然癒されなかったぞ。北風のバカヤロー!!



ところでところで…
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河内渡船船着きの跳ね橋がすっかり直っておった。


すぐ横の赤レンガの屋根も修復されており、昨年夏の台風被害もようやくこれで…とよく考えたらタイムズの復旧がまだじゃないか。

こればっかりは時間かかるのかなぁ。

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