釣り歴25年ほどの小生ではあるが、船釣り歴はもうちょっと短くて20年ほど。
途中10年ほどブランクがあるので実質稼働は10年ほどである。
その10年の間、真冬の数ヶ月を除けば、1ヶ月に2~3回は釣行している。
12か月のうち9か月釣りをしているとして、平均1ヶ月2.5回とすれば、10年で225回の釣行。
沖波止や釣り堀釣行などもあるので、1/3を船釣り以外とすれば10年で150回は船に乗ったことになる。
150回といえばなかなかの数字と思うが、今までで1度も経験したことのないことが。
「完全ボーズ」
である。
「完全ボーズ」とは
本命はもとより外道すらヒットせず、「クーラーを洗う手間が省けてラクチンラクチン」なんて強がって、影でシクシク泣いてしまうこと。
可愛い娘に「何故今日はお魚のお土産がないのですか」と聞かれ、「今日は釣りに行ったんじゃないよ。お父様は海洋調査に行ったのです」と涙ながらに答えなければならない、非常に悲しい結果のこと。
願わくは体験したくも聞きたくもない、邪悪なキーワードなのである。
明石周辺で釣りをしていて、「完全ボーズ」はなかなかに珍しい。
適したシーズンに適した魚を狙っていれば型は小さくても1匹ぐらいは釣れるのが船釣りである。
それが何故…。
さて11月29日、大潮2日目の午後便。ジグを引っ提げてリタックルさんへとイソイソと向かう。
午前は潮の動きが鈍いものの、午後からは潮がジギング向けの動きとなる日。
前日はあいにくの風で欠航。
午前便は船中ハマチ60匹。
かなり緩い潮の午前便で60匹であれば午後便はどれだけ釣れるんだろう、なんてワクワクしながら出船。
ポカポカしながらまずは鹿の瀬へ。
撃沈…。
船長も必死に魚影を探してくれるが、どこを流してもかすりもしない…。
数が無理ならば型狙いとばかりに激流へ。
追い打ちをかけるように着底根掛かりでジグを3個ロスト。
そのまま南に下って東浦の沖あたりを流すも、右舷トモの人がツバスを3匹掛けたのみで終了…。
小生もサワラらしきアタリで何かをヒットさせたが、巻き上げ途中でフックアウト…。
追い打ちをかけるようにサワラカッターでジグを2個ロスト。
そのまま夕暮れを迎えて…。
なんと、人生初の完全ボーズである…。
トモの人がかけたツバスも事故的な感じで、ご本人も「何故自分だけ釣れたんだ?」と首をかしげておられた。
船長も「久々にやってしもた…」とうなだれていたので、予測できないようなよっぽどのイレギュラーだったのだろう。
ちなみに翌日の午前便は船中メジロ9匹、ハマチ142匹…。
ハマチ142匹って…。
このままじゃ今年を終われない…。
年内にもう1回、なんとかジギングで青物を釣って、娘からの尊敬を再獲得せねば…。
また完全ボーズだったらどうしよう…。

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