平日である。釣りには行けぬが頭の中は釣りのことばかり。
これでよく会社員が務まるなと自分でも思うが、浜崎伝助の例もあるからきっと大丈夫であろう。
さて、以前の記事で和田防の穴釣りは「穴」ではなく「ケーソン」を狙うと書いた。
「表題に穴と書いておるではないか!」とお叱りを受けそうであるが、穴釣りの記事である以上、「穴」と表記しないと誰も読んでくれないのである。
「釣れる穴」と「釣れるケーソン」
うん、やっぱり「穴」の方が分かりよい。
ただ、実際は「ケーソン」の話である。ご容赦くだされ。
さて、そのケーソン。以前の記事↓が少々不親切であったと思うので追加で情報をお伝えしておこう。
実は和田防ケーソンの構造は二重になっているらしく、簡単に言えば豆腐1丁の上に豆腐半丁が2つ乗っている形になっている。
もしくは豆腐2丁が重なっており、上の豆腐が半分に割れていると書いた方が分かりよいか。
釣り人は普段歩いている場所はこの半丁の部分で、
例外を除き、これこのとおりしっかりと合わさっている。隙間から仕掛けを入れる余地はない。
例外とは和田防中央の通称「出っ張り」のようにケーソン同士のサイズの違う場所や、赤灯すぐのケーソンのように地震か何かでズレたと思われる場所のみ比較的隙間が開いている。
が、ガシラの20cmクラスを引き上げられるほどの隙間はないため、掛かった後のことを考えて狙うのはよした方がよろしかろう。
ではどこを狙えばよいのか。
実は下部の豆腐1丁同士はきっちりと合わさっておらず隙間(スリット)が出来ている。
わざと開けているのかどうかは分からぬが、大型のガシラを引っ張りだすのには十分なスリットである。
ここに根魚が入り込んでいるのだ。
では、どの継ぎ目にスリットがあるかの判別方法だが、
これがスリットのある継ぎ目で
これがスリットのない継ぎ目である。
うむ、分からぬな。上から見ただけでは小生も分からぬ。
では少しテトラ際に寄って見てみよう。
これがスリットありの継ぎ目で、
これがスリットなしの継ぎ目。
お分かりだろうか。
上の画像は一段下にスリットが見え、下の画像はスリットが見えない。
釣れる継ぎ目は上の継ぎ目なのだ。
上部の継ぎ目だけを見て仕掛けを落としても釣れる確率は半分に減ってしまう。
この「スリットのある継ぎ目」を狙って仕掛けを落とすのが釣果を伸ばすコツなのだ。
このスリットは継ぎ目1本おきにある。
中には木やロープが詰まって釣るに釣れないスリットもあるが、大概は波が出入りしており、どのスリットも慣れれば仕掛けの投入が可能である。
和田防はこういったケーソンが東西約1.2kmの長さで設置されている。
数を数えたことはないが、かなりの数があるはずである。
テトラに乗って危険な穴釣りをするよりもよっぽど安全で効率的なので一度お試しあれ。
なお、沖堤によってケーソンの形状は様々なので、ご自分の通われている沖堤があれば一度ご確認を。
もしかしたら自分だけの秘密のスリットを見つけられるやもしれぬ。
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